本展は、British Jamaicanのアーティスト・eejebeeによる、音と感覚を通じて植物とのつながりを見つめ直すインスタレーションです。
もともと「植物のための音楽」として始まったこのプロジェクトは、祖先の知恵や植物療法、音の周波数に関する探究をもとに、バイオソニックで多感覚的な空間へと進化しました。
低周波で構成された20分間のサウンドスケープの中、来場者は“生きた土”に手を入れ、静かに自身と自然とのつながりを取り戻していきます。
都市の暮らしのなかで薄れていった感覚や記憶を呼び覚まし、身体・土地・音の記憶へと立ち返る体験です。
タイトルの「Sankofa(サンコファ)」は、ガーナのアカン語で「過去に立ち戻り、必要なものを取り戻す」という意味。
私たちの内側に眠る、生態的で祖先的な記憶にそっと耳を澄ませるような、静かな呼びかけです。
WPÜでしか体験できない、特別な時間をぜひお楽しみください。